令和7年6月20日(金)
昨日、今日と、演劇ワークショップが行われました。これは豊岡市の非認知能力向上事業で、演劇ワークショップの体験を通して、子どもたちの非認知能力向上のきっかけにしようというものです。
2年生の1回目は、自分たちで5文字以内の言葉を設定し、見ている人が分かるようにそのシーンを演じるというものです。言葉を選ぶこと、どんなシーンにすると見ている人に伝わるのか、だれが、何を、どう演じるのかなど、すべて子どもたちが話し合って決めていきます。数名のファシリテーターは、その話し合いの様子をよく観察したり、緩やかに介入したりしながら、子どもたちの主体性、自制心、協働性などを引き出し、見取っていきます。
「もちつき」「スイミー」「さかなつり」などの言葉を自分たちで選び、練習を重ねます。1回目の発表の後は、それぞれに関係ないキーワード(ばくだん・さむらい・ケイドロなど)を与えられ、さらにバージョンアップを図ります。子どもたちは一生懸命考えて話し合い、さらに工夫をして表現します。
このような発表までのプロセスで、自分からアイデアを出し関わっていく能動性や、ゴールを目指して自分の役割を自覚して協力していく協働性、自分の感情や欲求を少し抑えて、コントロールしていく自制心などが発揮されます。笑顔で話し合い、少しずつ合意形成されていく様子、発表の時は「静かにして」などの言葉が一切ない中でも静寂が作られていたこと、そして仲間の発表に対して「~みたいに見えてすごかった。」「~しているところがよくわかってすごいなあと思った。」など感想を述べ、自分の言葉で意味づけ、価値づけていたことです。
演劇ワークショップだけでは、非認知能力は向上しません。普段の授業や学校生活、家庭での生活においても、「子どもの能力を引き出す」という立場でのかかわりが大切だなと感じました。
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